ユーザーの環境とは、何のことでしょうか?
簡単に言えば、ユーザーがどんなパソコンを使って、どんな状態でインターネット(ホームページ)を見ているのか?ということですが、では、なぜこんなことを考えなければいけないのでしょうか?
実は、インターネット(ホームページ)が他のメディアと決定的に違うところの1つがここにあります。
例えば紙媒体(パンフレットやチラシなど)で情報発信したい場合は、印刷されたものがユーザーの手元に届きます。つまり、どんなユーザーでも同じ情報を同じように見ることができます。
しかし、ホームページの場合は少し事情が異なります。厳密に言えば、どんなユーザーにも同じ情報が届いているのですが、全てのユーザーが同じように情報を見ているわけではありません。
上記は、単純にパソコンでホームページを見ている方の環境の違いをリストアップしていますが、実際にはパソコン以外のメディアで見ている方もいます。インターネット接続できるテレビ・携帯電話など
環境が違うと、何が違うのでしょう?パソコンのメーカーやOSが違えば使用できるフォントが違う場合がありますし、JAVAスクリプトなどユーザーのパソコンで動作するシステムを導入している場合は、ユーザーのパソコンの性能によって挙動などが変わる場合があります。また、モニターのサイズが違えば表示される領域が変わりますし、液晶と通常ディスプレイでは文字の潰れ方や色の発色が異なります。
さらに、同じ画面サイズでも、ブラウザを全画面表示しているユーザーだけではありませんし、ディスプレイの画面表示サイズを変更していたり、表示可能色を減色しているユーザーもいます。また、当然のことながら接続回線によって表示速度に違いが出ますし、ユーザーが使用しているブラウザのバージョンによっても見え方が違ったりします。
これらをバラバラの組み合わせでユーザーはホームページを見ていますから、その組み合わせはほぼ無限にあると考えてもいいでしょう。ホームページの制作・運営の際には、これを常に念頭に置いておく必要があります。
今あなたが見ているのと同じ物が他のユーザーにも見えているとは限らないのです。
「ウチのホームページは、明るくポップな雰囲気を出したいからゴシック体で表現しています。」
本当に全てのユーザーにゴシック体で見えているでしょうか?インターネットエクスプローラー(以下IEと表現します)でゴシック体で見えているからといって安心していませんか?
上記“ユーザーの環境の違い”リストにある、ブラウザの違いによって、明朝体で表現されているユーザーもいます。ホームページにフォントの指定を入れておけば、ほぼ全てのユーザーにゴシック体で見てもらえますが、この指定がない場合は文字のスタイルはブラウザに依存します。
これは、ブラウザのデフォルト(標準状態)でのフォント指定が違うから起こる現象です。IE系であれば基本フォントはゴシック体で、ネスケ(以下NNと表記します。)などのMozilla系ブラウザであれば基本フォントは明朝体になります。
何でもないようなことに思えるかもしれませんが、フォントの違いでホームページの雰囲気が180度変わってしまう場合もあります。
例えば老舗の高級和風旅館のホームページであれば高級感や品格・重厚感を表現するために明朝体の方が適しています。逆に新しくオープンした賃貸専門の不動産屋さんの場合は、明朝体で表現すると重々しくなり過ぎる場合があります。
このように、会社・お店の雰囲気、商品の特性、サイト内容などによってフォントも使い分けた方がいい場合が多いので、ご注意ください。
また、上記は単純な例をあげていますが、ブラウザによってHTMLやCSSの解釈(実装)が違うので、場合によっては極端に表示が乱れているような場合もありますので、注意が必要です。一般のインターネットユーザーであれば、ブラウザについてあまり意識していない方も多いのですが、ホームページを運営する場合には、このようなブラウザの違いによる表示の差を認識しておいてください。
ブラウザの違いや表示速度の問題は、実はユーザーの環境のごく一部の話です。これ以外にも“JAVAスクリプトやFlashで作られたナビゲーションしかない”“デザインに懲り過ぎて内容がわかりづらい”“どこにどんな情報があるのか把握しづらい”“専門用語が多いのに、その解説がない”など様々な点に注意しなければなりません。
これらのユーザーの使いやすさやわかりやすさのことをアクセシビリティ・ユーザビリティと言います。(やさしいWEBページを参照)
個人の趣味のサイトであれば、さほど気にしなくても構いませんが、ビジネスサイトの場合は“1人でも多くの方に少しでも多く正確に情報を伝達”できないとビジネスチャンスの喪失につながります。
現実のお店でも、“何の店かわからない”“どこにどんな商品が置いてあるのかわからないお店”などユーザーのことを考えていないお店は、まず売上が伸びません。(例外もありますが
)
ご自分でホームページを制作・リニューアルされる場合はもちろん、業者さんに依頼される場合も、まずはご自分で“使いやすいかどうか”を考えてみることをPACKサービスではおすすめします。